MANI SOFA

「自由に、気の向くままに」。MANIは、くつろぎ方の好みに合わせて、サイズやアームの種類、組み合わせを多彩なバリエーションから選択できるソファだ。

ふっくらと丸みを帯びているのは、クッションのウレタン層の上に羽毛を使用した層を重ねているため。長時間座っていても疲れにくい固めの座り心地をベースに、適度な沈みこみで身体を受けとめてくれる気持ちよさを備えている。背もたれが低く見えるが、この沈み込みにより、座ると思った以上に身体をしっかりと支えてくれる。ゆったりと深さのある座面は、ごろっとねころがった時にもベッドのように快適。

直線的な構成をベースに輪郭に丸みをもたせ、加えて生地をわざと緩めに張ることで、上品さがありながらも構えたところのない、リラックス感のある印象に。端部をつまんだ縫製は柔らかな輪郭の中に緊張感をもたらし、これにより、カジュアルにもシックにも合わせられる絶妙な佇まいが生まれている。

アームは、ハイアームとローアームの2種類の高さから選択できる。ハイアームは、アームを背にすれば、脚を伸ばしてカウチのようにもくつろげるのが長所。背もたれとアームがぶつかる角に身体をうずめるのも気持ちいい。ローアームは、枕がわりに頭をのせるのにちょうどよい高さになっている。ごろごろしたい人におすすめ。アームや背は、腰掛けたり、肘をついてくつろげるよう、ゆったり幅広に設定。

ソファと組み合わせて使えるサイドテーブルも用意している。本、ノートPCやタブレット、充電器、リモコン類など、頻繁に持ち出すからわざわざ収納しておくのは面倒だけど、放っておくと散らかりがちなソファ周りのものをごそっとまとめておける。特に、外から見えすぎない薄い収納スペースが便利。経年変化の魅力を味わえるよう無垢材のみを使っていて、オイルフィニッシュのため質感、触り心地もこの上ない。樹種は、ウォールナットとオークの2種類から選べる。

フルカバーリング式のため、汚れてしまってもカバーを取り外してドライクリーニングが可能。アーム部分は着脱可能で、取り外すと3Pでも1750mm程度まで本体横幅が小さくなるため、買ったはいいけど搬入経路が狭くて部屋に入らなかった・・・なんてことになる心配もない。

革らしさを大切にしたアニリンレザーや、独特の風合いが美しい帆布、色合いと触り心地豊かなリネンファブリックなど、張地も選り抜きのものだけをラインナップ。張地によってがらりと雰囲気が変わるデザインのため、張地次第で、モダンからインダストリアルまで様々なスタイルの家具とコーディネートできる。また、各タイプを組み合わせることで、L型やその他様々なレイアウトに対応。ソファごとに生地を張り分ける、なんて遊び心を効かせるのも有りだ。

NOTE

アニリンレザーは、自然な質感を活かして薄化粧で仕上げた革です。使い続けるほどに味わいがでて、経年変化を楽しめるのが最大の特徴。厚い塗装や型押しを施さないため、ナチュラルマークと呼ばれる牛皮の天然傷が表面に残っていたり、1枚1枚の革の色味にバラつきがあります。また、ひっかき傷や染みがつきやすく、陽の光による色褪せも生じます。均一な表面で、使い続けても見た目があまり変わらず、汚れもつきにくい、というような一般的な革とは全く違うため、革の素朴な風合い、深みあるエイジングを求める方におすすめです。カサつきなど乾燥の徴候を感じたら、レザーメンテナンス用品でケアを行ってください。メンテナンスについての詳細はお問い合わせください。

木部の仕上は、素材本来の質感を最大限に活かすためオイル仕上を採用しています。普段のお手入れは基本的には乾拭きで、汚れた時は固く絞った布で拭き取ってください。オイル仕上は撥水性を備えていますが、強力なものではありません。水滴のついたグラスなどを直置きして放置すると、輪染みになってしまう場合があります。そのため食卓では、コースターやプレイスマットのご使用をおすすめします。お届け直後はオイルがたっぷりと浸透していますが、使い続けるうちにオイルは徐々に揮発していきます。表面にかさつきを感じた時を目安に、1年に1、2回程度メンテナンスオイルを塗布いただくと、しっとりとした風合いが蘇り、味わいも深まります。冬場は特にエアコンの風で乾燥し、反ったり割れたりを起こしやすくなるため、冬前のお手入れをおすすめします。

無垢材は、夏場は吸湿して膨張し、冬場は放湿して痩せます。そんなふうに呼吸し、伸縮を繰り返しているため、季節の移り変わりの中でクラックが生じることもあります。しかしながら、長く使い続けるうち、そんなクラックも、あるいは増えていく傷や染みも、経年変化とともにだんだんと馴染んでいき、やがて味わいに変わっていきます。自然素材ならではの変化をあたたかく見守りながら、末永くおつきあいください。

MANUFACTURE

木枠を組みバネを張った後、様々な種類のウレタンフォームを幾重にも肉付けし、さらにその上からフェザーのたっぷり詰まったシートを背座・アームに巻いていきます。とても簡潔なデザインであるMANIですが、フェザーを多用した柔らかな輪郭は一般的なソファよりもステッチ位置やサイズに個体差が生じやすく、製作には高い精度が求められます。工程はほとんどが手作業であり、職人の確かな手と目により、安定した品質が保たれています。完全受注生産制のため、注文を受けてからひとつひとつ国内の工場でつくりあげています。