CEE LOW TABLE

ダイナミックな木目、おだやかで静かな木目、大小の節、美しいコントラストを生みだす白太。そんな無垢材ならではの多彩な表情を持つ材を接ぎ、その豊饒な素材感だけが浮き上がるよう、極限まで簡素に組み上げたローテーブル。無垢材のテーブルの多くは、個体差を避けるため節や白太が表面に入らないように製作されるが、そういった部分を除いてしまわず取り入れ、さらに節埋めも施さないことで、より自然のままの表情を残したものとなった。メーカーによっては均一なクオリティを求めて材の色が揃うよう着色したりするが、ここではそのままの素材感を活かすため、無着色で仕上げている。

コの字形状の長所は、ソファでくつろぎながらだけじゃなく、床に腰掛ければ座卓としても使えるところ。食事をとる時、書き物をする時などに便利だ。また、テーブルの下にラグを敷くと、床に座っても気持ちいいし、見た目もぐっと洗練されるのでおすすめ。

シンプルな形状だから、サイズを別注することで様々なシーンにフィットさせることができる。ソファをL型に組むなら正方形で、ソファがI型なら、正方形でも、奥行を縮めて長方形にしてもいい。主に座卓として使うなら、高さを320~350mm程度にオーダーすると使いやすい。標準高さの280mmは、900mm角のサイズの時に美しく見える数値として設定している参考寸法。

仕上にはオイル塗料を使用。オイルは表面に塗膜をつくらず、木の導管から内部に浸透し保護する。だから、本来の触り心地、温かみをそのまま味わうことができ、見た目の質感も損なわれない。素材遣いにこだわったCEEにぴったりの仕上だ。また、無垢材オイル仕上の良いところは、使い続けていくうちにより味わいのある表情に変化していくこと。日々の暮らしが少しずつ刻まれながら、だんだんとビンテージの佇まいに育っていく。その変化を愉しんでもらえたらと思う。

NOTE

木部の仕上は、素材本来の質感を最大限に活かすためオイル仕上を採用しています。普段のお手入れは基本的には乾拭きで、汚れた時は固く絞った布で拭き取ってください。オイル仕上は撥水性を備えていますが、強力なものではありません。水滴のついたグラスなどを直置きして放置すると、輪染みになってしまう場合があります。そのため食卓では、コースターやプレイスマットのご使用をおすすめします。お届け直後はオイルがたっぷりと浸透していますが、使い続けるうちにオイルは徐々に揮発していきます。表面にかさつきを感じた時を目安に、1年に1、2回程度メンテナンスオイルを塗布いただくと、しっとりとした風合いが蘇り、味わいも深まります。冬場は特にエアコンの風で乾燥し、反ったり割れたりを起こしやすくなるため、冬前のお手入れをおすすめします。

無垢材は、夏場は吸湿して膨張し、冬場は放湿して痩せます。そんなふうに呼吸し、伸縮を繰り返しているため、季節の移り変わりの中でクラックが生じることもあります。しかしながら、長く使い続けるうち、そんなクラックも、あるいは増えていく傷や染みも、経年変化とともにだんだんと馴染んでいき、やがて味わいに変わっていきます。自然素材ならではの変化をあたたかく見守りながら、末永くおつきあいください。