モダンデザインをベースに、クラシック、インダストリアルのエッセンスを取り入れたソファ。シンプルな造形の中に、繊細なディテールと機能性をしのばせている。
強度を確保しながら、背座フレームやアームは可能な限り薄く設計。各部にシャープさをもたせることで、ほどよく上品な佇まいを引き出している。座クッションは硬さの異なるウレタンフォームを重ね、その上にさらにフェザーを使用。程良く沈みこみながらも弾力ある座り心地に。背クッションは、たっぷりのフェザーでウレタンフォームの芯材をはさみこむ構成。もたれると身体に添うようにフィットしてくれる。
アームを背もたれにすれば、脚を伸ばしてカウチとしてもくつろげる。サポートクッションをかませるとより快適に。アームが細いため座面幅が広く、3Pなら男性でもねころがることが可能。その時は、背クッションを枕代わりにするといい。また、搬入を考慮してアームは着脱できるようになっている。
脚部は、一般的な4本脚ではなく、中央にも2本追加した6本脚としている。これによりソファにかかる負荷が分散でき、薄い座フレーム、細い脚部が実現している。6本脚のブラックスチールは、シックな雰囲気の中にもどことなくインダストリアルな空気を感じさせる。脚部先端にはアジャスターが付いているので、設置時は調整を。脚部に高さがあるので座面下はゆったり広く、掃除がしやすいのも特長。
背座のクッションとアームは、端部にパイピングを用いている。パイピングとは、2枚の布や革の継ぎ目に別布を挟んでとめる縫製手法のことで、玉縁とも呼ばれる。パイピングは太さ次第で随分印象が変わってくるが、HEMMではこれを極細でまわし、輪郭をシャープに仕立てた。ファブリックで張る場合、パイピングは共生地の他、レザーも選択可能。レザーのパイピングがまわるとシルエットが際立ち、クラシカルな雰囲気が醸される。パイピングに使用するレザーはアニリンレザー。細部まで贅沢だ。
スペースに合わせて柔軟にレイアウトできるよう、片アームタイプ、アームレスタイプ、コーナータイプなどもラインナップ。組み合わせることでL型にも展開できる。多彩なファブリック、レザーとあいまって、幅広いシーンへ適応するコーディネート性を備えた。
身体によく触れるクッションとアーム部分はカバーリング仕様。ファブリックであれば、汚れてしまってもカバーを取り外してドライクリーニングに出せる。カバーのみの購入も可能。
アニリンレザーは、自然な質感を活かして薄化粧で仕上げた革です。使い続けるほどに味わいがでて、経年変化を楽しめるのが最大の特徴。厚い塗装や型押しを施さないため、ナチュラルマークと呼ばれる牛皮の天然傷が表面に残っていたり、1枚1枚の革の色味にバラつきがあります。また、ひっかき傷や染みがつきやすく、陽の光による色褪せも生じます。均一な表面で、使い続けても見た目があまり変わらず、汚れもつきにくい、というような一般的な革とは全く違うため、革の素朴な風合い、深みあるエイジングを求める方におすすめです。カサつきなど乾燥の徴候を感じたら、レザーメンテナンス用品でケアを行ってください。メンテナンスについての詳細はお問い合わせください。